2017年11月29日 (水曜日)
お抱え時計師の歴史を訪ねて ~大名時計博物館~(1)

みなさま、こんにちは。

 

 

先日、とある素晴らしい「時計博物館」に出会ってしまいました!

 

その名も「大名時計博物館」

 

場所は下町風情漂う、台東区谷中、最寄駅は地下鉄千代田線の根津駅です。

 

谷根千(やねせん)と呼ばれる、戦火を免れ昔の古い街並みが残る素晴らしい地区です。

 

 

今日はこの博物館をみなさまにご紹介したいと思います。

 

 

 

なぜこの博物館を知ることになったのか。

 

実は、江戸時代の日本に大名の「お抱え時計師」が存在していたと知り、いろいろと資料を集めていた際に巡り会いました。

 

西洋でもちょうど同時期の18世紀から19世紀ごろ、貴族が自分の肖像画を描かせるために、お気に入りの画家をお抱えとして雇っていた時代がありました。

 

マリー・アントワネットのお抱え、ヴィジェ・ルブランはよく知られているのではないかと思います。

 

 

日本でも江戸の御用絵師は有名です。

 

そしてなんと、位の高い方々専属の「時計師」も日本に存在していたのです。

 

その大名お抱え時計師たちの作品が多数展示してある博物館ということで、さっそく行ってまいりました。

 

 

 

谷中の閑静な住宅街の一角。

 

この看板が見えるとすぐそこです。

 

 

外国人の方もよくいらっしゃるのか、英語の看板もあります。

 

 

門構えはこのような感じ。

 

 

門をくぐりお庭を通って・・・

 

 

本当に、ひっそりと佇んでいました。

 

 

入場料は大人300円。

 

受付を済ませ館内を見渡すと・・・

 

 

独特のオーラを放つ、江戸時代の匠の作品がずらり!

 

 

想像していたより点数が多く、驚きました。

 

 

手書きで一枚一枚丁寧に書かれた趣のある説明文がいくつも掛かっており、昔の時計のことをじっくりと教えてくださいます。

 

 

そして、ひとつの時計はショーケースの外に展示されていて間近で見ることができます!

 

 

しかも実際に振り子が動いていて、脱進機のカチッカチッという音が館内に響きます。

 

静寂に響くその音色は、最高のBGMです。

 

 

 

 

 

この博物館の作品を収集されたのは上口愚朗(かみぐちぐろう)氏。

 

 

高級紳士服店を営み、終戦と同時に廃業。

そののち、陶芸と大名時計の収集に専念された方で、美術・芸術に造詣が深く、これらの大名時計も美術品として集められたとのことです。

 

上口愚朗氏の亡き後、2代目が昭和49年にこの博物館を開館されました。

 

 

館内は撮影禁止とのことでしたが、あまりに素晴らしい作品の数々でしたので時計がお好きな方に一人でも多く知っていただきたく、取材が可能かお聞きしたところ、所定の手続きをすれば大丈夫とのことでしたので、他のお客様がお帰りになられた後にゆっくりと撮影をさせて頂きました。

 

お写真が多い記事になりますので、何回かに分けてご紹介したいと思います。

 

 

お抱え時計師の歴史を訪ねて ~大名時計博物館~(2)へ続く