2017年12月1日 (金曜日)
お抱え時計師の歴史を訪ねて ~大名時計博物館~(3)

みなさま、こんにちは。

 

大名時計博物館にてたくさんの貴重な和時計を見せて頂きましたが、私の中で特に印象に残ったものをご紹介します。

 

 

 

◆香盤(こうばん)時計

 

 

灰の中に香を線上に埋め、点火すると香は一定速度で燃えます。

 

 

かつて花街で宴席の時間をお花代(お線香代)と言ってお線香を用いて計っていたことと似ていますね。

 

 

 

 

◆和前(わまえ)時計

 

 

外国製の時計が大名に献上された際に、御時計師が文字盤を太陰暦で日本独特の不定時法に改造したものです。

ちなみにこの置時計は真鍮製、ゼンマイは鎖引き。

指針は固定されていて、割りごま式文字盤が回転する仕組みだそうです。

ケースは紫檀材で日本製とのこと。

 

 

 

懐中時計も和前時計がありました。

 

 

 

文字盤をそっくり取り払い、不定時法の表記の文字盤に直してあります。

それにしてもこのような懐中時計の場合、その時計の針の進み方まで改造できたのでしょうか・・・。

 

 

 

掛け時計という別の種類の時計では、反対に不定時法から定時法に改造された形跡もあるそうです。

 

 

 

 

◆尺時計

 

 

私たちの思い描くような丸い時計ではなく、まっすぐな一本柱の時計です。

同じく割り駒式で、ひし形のパーツが動きます。

大きいものには時打装置(打刻機能)もあり高級品だそうです。

 

 

 

こちらは手のひらサイズの尺時計。

携帯用ですね。

 

 

 

季節により微妙に違う目盛の書かれた板を取り換える仕組みのようです。

 

 

 

 

 

 

◆袴腰櫓(はかまごしやぐら)時計

 

 

そして、館内唯一ショーケースの外に出して展示してくださっている時計です。

 

 

 

文字盤。

 

 

 

ムーブメント内部まで覗くことができます。

 

 

 

時打装置があり、てっぺんの鐘が鳴るのだと思います。

 

 

少し画像が暗いのですが、ムーブメントの動いている様子はインスタグラムに載せております。是非ご覧ください。

 

 

 

 

◆その他寄贈された時計たち

 

 

上口氏のその他の収集時計や、おそらく親交の深かった時計愛好家の方々から寄贈されたと思われる比較的新しい時計たちも並べられていました。

 

マリンクロノメーターも3つ並ぶとなかなか圧巻ですね!

 

 

 

 

次回は最終回です!

お抱え時計師の歴史を訪ねて ~大名時計博物館~(4)へ続く