2018年4月10日 (火曜日)
SIHH 2018 レポート(2) De Bethune

みなさまこんにちは。

 

1月に訪問したジュネーブサロン。

遅ればせながら各ブランドの作品をご紹介したいと思います。

 

なお、この期間はSIHH会場外でもホテルのパーティルームなどで、各時計ブランドがお客様を招待して作品のお披露目をしていますので、その様子も織り交ぜてご紹介してまいります。

 

最初は、「ドゥ・ベトゥーン」

昨年のバーゼルで、立体ムーンフェイズ繋がりから出会ったブランドです。

この時はジュネーヴのフォーシーズンズホテル(Four Seasons Hotel des Bergues Geneva)の会場にて新作をお披露目していました。

 

約99%を自社製造で賄っているという、本当の意味でのマニュファクチュールブランドですが、弊社の「独立時計師という作り手本人の姿が見える」というコンセプトから外れてしまうかな・・・ということで取扱いは未定、となっておりました。

 

しかし、今回創業者でありキーパーソンの一人である時計師、ドニ・フラジョレ氏とお会いすることができて、このブランドの神髄部分を垣間見れたことにより、今後弊社でも取り扱っていく方針を固めました。

 

 

ドゥ・ベトゥーン社は一時かなりの規模拡大をして体制が不安定になったため、新しい投資家を入れすっきりと新体制に生まれ変わりました。

 

いままでは多いときで年産350本程度だったそうですが、今は年産100本限定にするとのこと。

 

初心に返り、無理に多くを売ろうとせず、限られた作品を最高品質に磨き上げ、思いを込めて届けたいとのことでした。

 

そのため、このドニ・フラジョレ氏もより時計作りに専念できるようになって、とても穏やかな表情をしていました。

 

 

彼は指先の汚れを気にして「直前までいろいろと作業していて汚れていてごめんね」とおどけて見せていました。

 

まさに、職人の手であり芸術家の手。

 

神々しくさえ感じます。

 

 

新作のDB28 83,000.- CHF

Steel wheels(スティールウィールズ)と命名されたこの作品。

 

ネーミングはローリングストーンズのアルバム名からとられたものだそう。

ムーブメントの可視化に磨きをかけた、美しい作品です。

 

お写真からお分かり頂けるかと思いますが、プレス向け写真よりも、実際はもっと鏡面磨きで美しく輝く感じです。

 

6時位置には球体の3Dムーンフェイズ搭載。

 

 

裏面仕上げも美しく、パワーリザーブ表示があります。

 

 

そしてもう一つ。

DB27T Titan Hawk(チタンホーク)

 

 

こちらはなんと!37,000.- CHFという驚きの価格。

それにもかかわらず、特徴的なクッションラグも健在でドゥ・ベトゥーンらしさはしっかり魅せています。

ケースはチタン、ダイアルはシルバーです。

 

ブルーグレーのダイアルもあるようです。そちらもすてきです。

De Bethune 公式インスタをご参照ください!

 

 

何が違うの???と尋ねると、部品等ももちろん自社で生産していて他のモデルと遜色ない、その代わりまずはドゥ・ベトゥーンの良さを身近に感じて頂くために、仕上げをシンプルにして掛かる手間を最小限に抑え、価格をぐっと下げることを決断したとのこと。

 

また、自動巻き3日のパワーリザーブで、香箱も一つにしたのでこちらもシンプルな機構にした点が価格を抑えられたポイントとのこと。

 

 

こちらが裏面。

確かに、他のモデルと比べると、ムーブメントを見せるためのスケルトン化やペルラージュなどの仕上げはしていません。

 

とは言っても!!

 

 

アップで見ると、この磨き上げとアングラージュ(面取り)。

本当に、必要最低限の仕上げとは言いつつも、最高級クラスの仕上げはしっかり施してあります。

 

ドゥ・ベトゥーンだからできること、組織としての在り方と、独立時計師ブランドとしての生みの親である時計師がしっかりと手をかけて作品を生み出していることをバランスよく発揮している素晴らしいブランドだと感じました。

 

 

さて、お次は私の大好きなモデルを!

 

DB25T Tourbillon / dead beat Milky Way(デッドビート ミルキーウェイ)

5本限定 230,000.- CHF

 

パラジウムケース、ダイアルには青チタンにマイクロレーザーで小さな穴をあけて、ところどころ金と金箔を埋め込み深みを出すという技法。

非常に美しいミルキーウェイ(天の川)で、アベンチュリンの夜空とはまた違った良さが青チタンで表現されています。

 

ムーブメント側はこちら。

 

プレートは「コート・ド・ベチューン」という独自の仕上げ。

たしかに、コート・ド・ジュネーブより左右両ラインが浮き上がる感じで立体感がより出ています。

幅も狭く、かなりの技術を要します。

 

トレードマークのデルタ型(V型)のプレートを配し、トゥールビヨンとオープンワークも美しいです。

 

 

ちなみに余談ですが、後日参加した独立時計師の集いに参加していた、とあるコレクショナーさんは、右手にヴィアネーハルターのアンティクア、左手にこのミルキウェイをされていてビックリ!!

 

両腕で約6000万円・・・。

 

素晴らしすぎます。

なかなかのDeep な世界です・・・。

 

 

 

ドゥ・ベトゥーンの各モデルにつきましては、現状弊社ギャラリーに実機はおいておりませんが、お取り寄せ可能なものは対応致しますので、お気軽にお問い合わせくださいませ。

 

 

公式WEBサイト(英語) https://www.debethune.ch/

 

 

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